先日お客様からソール交換でお預かりしたブーツ、よく見ると……
ウェルトに亀裂が。さらによく見ると……
ステッチがウェルトを食い切ってしまってます。
このままでは縫い直しはおろか、古い糸を抜くだけでウェルトは崩れてしまいそうです。
そんなわけで、ウェルト交換しました。
リウェルトダブル(360度) +11000円
古いウェルトとアッパー、中底のリブをつなぐスクイ縫いの糸を抜き、リブとアッパーは元の穴を通し、新しいウェルトは穴を開けながら手作業で縫っていきます。この作業はそこそこの手間と時間を要します。
途中の写真は取り忘れました……!
ウェルテッド製法の靴の修理は基本的にはウェルトを残してミッド、アウトソールを交換するのですが、今回のようにウェルトの状態によってはウェルトから交換することも可能です。
ヴィンテージの靴なんかは経年でウェルトがボソボソになっていることがあります。カスタム目的で古い靴を買われる方はウェルトの状態もチェックしましょう。
おまけ
グッドイヤー製法図解。
けっこうわかりやすく書いたつもりがなんだかよくわかりません。
今度説明用にこの部分のサンプルを作ろう。