新品靴のウラバリ補強について

梅雨も明けて急な雨の心配が少なくなったところで新しい靴を履きおろす方もいらっしゃることかと思います。

靴を買ったときに販売店さんで

「ウラバリをしてから履かれるのをおすすめしますよ」

と言われたことはありませんか。



うちで言うところのハーフラバーですね。

厚さは1ミリから2ミリくらいのものが一般的だと思います。もっと厚さがあるものも存在しますが、そちらは補強というよりカスタムと言っていい加工となってくるので今回書くのは2ミリくらいまでのハーフラバーについてのことです。


新品の靴に始めからハーフラバーをつける場合、前半分に+2ミリされるので後半分、ヒールにも同じものをつけてほしいと言われることは少なくありません。

実際、他店様で加工されたものでヒールに2ミリ厚のラバーを後付けされた靴を見ることもあります。


当店ではお客様にヒールに薄いラバーをつけるメリットとデメリットをご説明させていただいた上で、ほとんどのお客様が「後ろ側はそのまま」を選択されています。


メリット

元のソールが擦り減るのを防げる。

滑り止めになる。


と言ったところです。前半分に貼るものと同じメリットがあります。


デメリット

歩行の際、最初にヒールから接地し角から削れていくため2ミリ厚のラバーでは耐用日数が極端に短くなる。


靴の前半分とかかとでは減り方が違うので後ろは元のラバーが減ってきてから修理交換とされる方が多いのです。意味がないとまでは言いませんが、間違いなくコスパは悪いと思います。

前後の2ミリの差は……多分ほとんどの方が気にならないんじゃないかなぁ。

気になる方はもちろんご希望のとおりに加工しますので受付の際にお伝えください!