靴修理は基本的に消耗部品であるソールの交換が中心です。
アッパーのダメージはどうかと言うと、軽い擦り傷くらいなら磨きでカバーできる場合があります。屈曲部に起こりやすいクラック(ヒビ割れ)はごく軽度のうちなら革補修剤などで対処できるのですが、ある程度以上に症状が進むと何もなかったように直すのは難しくなってきます。
今回はクラックが広範囲にできてしまっているので大胆にパッチをあてる方法をとりました。
外見的には好みがわかれるところかもしれませんが、英国のチャールズ国王がこんな感じの修理をしながら一足の靴を愛用しているのは有名なお話。
気に入ったものを大事に使い続けるという心が光っています。
革靴は一人十足も持っている必要はまったくありません。
ご自身が気に入っている数足をメンテナンスしながら履きこんでいくことで革靴は育っていきます。
革靴はけっして安い買い物ではないのですが、適切に扱えば10年は余裕で使いつづけられるものなので、
通販ではなく信頼できる実店舗で必ず試着をしてから買ってください。
わからないことはネットじゃなくてお店の人に聞きましょう!